■ 商品説明

　 1966年、フォードレーベルのコンセプトカー、レンジャー IIが登場した。当時のアメリカではピックアップといえば、快適性も洗練性もなく、あらゆる物資を素早く運ぶためのシンプルな実用車に過ぎなかった。しかしながらレンジャー IIは快適なピックアップであり、技術的に実現可能なギミックはすべて装備され、非常に未来的なデザインであり、そして何よりも、まさに高貴なピックアップであった。 この種のクルマとしては非常に特徴的なオープン・ローディング・エリアが、通常の木製やスチール製の板ではなく、上質なクルミ材でレイアウトされていたことは、展示会でコンセプトカーを検討していた人々に驚きを与えたはずだ。 フォードが最終的にこのコンセプトカーで何を実現したかったのかは定かではないし、その後のシリーズ生産でこのコンセプトカーから取り入れたものはほとんどない。レンジャーIIで自らニンバスを作り出したのは、当時まだ33歳のデザイナー、シド・ミードだった。実は彼は自動車をまったく専門にしておらず、工業製品の光学デザイナーとして登場し、映画業界で働いていた。少々大胆なテーゼとして、シド・ミードは1966年当時、時代の数十年先を行っていたと言える。なぜなら、今の時代、ピックアップは高級車の分野で確固たる地位を築いているからだ。

■ 商品仕様