■ 商品説明

1960年代末、AMC（アメリカン・モーターズ・コーポレーションの略称)は、自らに課題を課した、その課題とはライバルであるデ・トマソのパンテーラを凌駕すミッドエンジン搭載のベストセラースポーツカーをデザインすることであった。　AMX/3という呼称は、初期のころから定着した。　アメリカン・モーターズ・エクスペリメンタルサードタイプの略である。　これまでに生産された台数は不明である。　工場には、すぐに運転可能な車が3台、ほぼ完成した車が2台あったことは間違いない。　しかし、専門家の間ではAMX/3は5台ではなく6台あった、という意見が伝わっている。　さらに、5台から10台程度の後期製造車があった可能性がある。　実際の製造台数には大きな疑問符がつくかもしれないが、AMX/3の中にスパイダー・タイプがないことは誰もが確信していた。　しかし、2002年のブリュッセルでまさにそのようなデザインの車が現れた。　このクルマの明確な割り出しは当然ながら不可能であった。　専門家の中にはAMX/3のシャシーナンバー9をベースにしたスポーツカーではないかという人もいた。しかし、エンジンはシボレーのものでAMCのものではない。　また、ホイールベースとトラック幅はAMX/3の寸法と一致しなかった。　ビジュアル的にも密接な関係は否定された。　このスパイダーが1966年のビッザリーニP538　レーシングカーから派生したものだという話が真実に近いかどうかも、まだ検証できていない。

■ 商品仕様