■ 商品説明

レジン製 「アダムス・プローブ・モーター社」という自動車メーカーを口に出しても、大抵の人は怪訝な顔をするであろう。　イギリスの自動車産業に多少詳しい人でもすぐに思いあたるとは限らない。　その一方で、偉大なクラシック映画に詳しい人なら、すぐにスタンリー・キューブリックの映画「時計じかけのオレンジ」を思い浮かべるだろう。　アダムス・プローブ・モーター社が製造した、フラットで角ばったオレンジカラーのスポーツカー「デュランゴ95」という名前も、すぐにその映画と結びつくだろう。　1969年、このフラットスポーツカーがウィルトシャー州のブラッドフォード・オン・エイボンの生産工場を出発したとき、そのデザインは間違いなく英国車の中で最も華やかなもののひとつであった。　そのフラットなスピードスターの一番高い部分でもわずか86cmで、ドアロックのキーを回すと、2つのシートが自動的に後ろに移動し、ルーフが開き乗車を楽にするという仕掛けが付いていた。　極端なウェッジデザインのフロントエンド、折り畳み式のヘッドライト、そしてクラシックなバンパーを一切使用しないことで、ユニークで印象的、かつ先進的な外観を表現している。　エンジンは、オースチン1800の4気筒エンジンをベースにしたミッドエンジン方式である。　「ヤンスピード・エンジニアリング」のエンジニアの手によって、エンジン排気量は1900ccに拡大され、出力も100hp近くにまで高められた。　車体はグラスファイバー強化プラスチックでできていた。　3,650ポンドという価格から購入希望者はごく限られた人たちだった。　1969年の1年間にアダムス・プローブ・モーター社が工場で生産したのは、わずか3台（4台という情報もある）だった。　しかし、この少ない台数でも、プローブ16を不滅の存在にするには十分だった。

■ 商品仕様